登山が趣味ならエベレストでしょ

登山が趣味ならエベレストにも登ってみたいですよね。トレッキング開始からの詳細を写真と文章で紹介します。エベレストの写真が見たいだけの方も、エベレスト登山を考えている方も、是非ご覧ください。なお、山の名前等に誤りがある恐れがありますので、正確な情報はガイドブック等をご覧ください。

登山が趣味ならエベレストでしょ

ネパール関係で売れている書籍

メモも兼ねて、ネパール・エベレスト関係の売れている本をここにまとめてみました。「空へ」は私も読みたいと思っていた本ですが、皆さんはお読みになりましたか。

地球の歩き方ネパール:私もこれを使いました。観光・登山・会話・文化など基本的なことはこの一冊で大丈夫。1869円

ネパール:世界的に有名なガイドブックと言えばロンリープラネットですが、日本語版があったんですね。2100円

空へ−エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか:日本人をふくむ12人の死者を出した遭難事故から奇跡的に生還した作家の真実の本。私はまだ読んでいませんが、世界的ベストセラーです。1898円
エベレスト~死の彷徨~【字幕版】:「空へ−エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか」を映画化した物です。VHS

世界遺産ネパール編:TBSで放送された番組のDVDです。エベレストではないのが残念ですが、カトマンズやチトワン国立公園の映像が見られます。3990円




ネパールの歌:ネパールの伝統的な歌を収録したものです。ネパールの方にもネパールを知りたい人にもいいかも。1050円

落ちこぼれてエベレスト:野口健さんも植村直己の本を読んで目的を見つけたそうです。偉大な人の人生を読み知ることは面白い。650円

深夜特急〈3〉インド・ネパール:旅行中に会った人の中でこの本の影響を受けた人はたくさんいました。若い人は知らないのかも知れませんね。420円





地図はカトマンズでも簡単に手に入ります。向こうの方が安いので日本で買う必要はありません。

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高地で写真を撮るコツ

チュクン・リーまでくると、高度は5000mを超えてくる。100mで気温が0.55度下がるということと、北半球の12月ということを考えると、日中だろうが気温がマイナスなのは明らかだ。

多くの方は、旅行やトレッキングにデジタルカメラを携帯するであろうが、寒い地では写真撮影にもちょっとして対策がいる。バッテリー液が凍ってしまうためだ。

そこで簡単ではあるが、寒い地での写真撮影の対処法を書いてみようと思う。

1.レンズ付きフィルム(使い捨てカメラ)も持って行く
  一般に、単純なものほど強い。デジカメがだめでもこれなら大丈夫。
2.二酸化マンガンリチウム電池(CR電池)を利用する
  トレッキングの服装と装備でも書いたが、これは寒さにも強い。日本で準備していくと良い。
3.カメラをポケットの中に入れておく
  バッテリーを冷やさないためには、単純だが効果的。体に近い方が良い。
4.撮影時間は短く
  バッテリーが凍るといっても、短い時間ならほぼ問題ない。バッテリーの節約にもなるので、
  構図を決めてから撮る習慣を付けた方が良い。ちなみに、タイマー撮影と外国人は
  シャッターを押すまでが非常に長いので、お勧めできない。
5.デジカメの液晶画面は表示しない
  バッテリーと同様に液晶も凍る。電力を節約するためにもファインダーを通して見るのが良い。
6.電池を使いまわす
  デジカメでバッテリー切れになっても、懐中電灯くらいなら、まだまだ使えることも多い。
  「デジカメ」→「懐中電灯」の流れがお勧め。もちろん予備も携帯するように。

私もデジカメと使い捨てカメラを併用したが、チュクンリーとチョラ・パスでは使い捨てカメラを中心に使っていた。最近写真が少ないのも、そのためである。(スキャナーを買ったら記事を追加するかも)

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太陽で方角を知る

方角を知る道具は2つあります。コンパス(方位磁石)と時計です。

コンパスの使い方はご存知でしょうから、時計で方角を知る方法を説明したいと思います。

その前に理科の復習から。
1.北半球ではお昼の12時に太陽が真南に来る
2.地球の自転は24時間で1回転する。(太陽が24時間で1周する)
 → 太陽は1時間で15度動く(季節により多少の差がありますが)

ここまで大丈夫ですね。ということは「太陽の位置と時間で南(北)が分かる」ということです。

具体的に例を挙げます。
 ・ 午前10時だったら、太陽の位置より30度右が南(反対を向けば北)
 ・ 午後4時だったら、太陽の位置より60度左が南(反対を向けば北)

アナログ時計だったら、角度も分かりやすいです。短針は12時間で1周しますから、1時間で30度。つまり太陽の2倍の角度ですね。ということは、短針を太陽に向け、12時との中間の方角が南になります。同様に、短針を影に向けて、12時との中間の方角が北になります。

トレッキング中も、方角を常に頭に入れておけば、道を誤ることも減ると思います。


国内の街中では、雨の日でも夜でも簡単に方角が分かります。
 ・ 辺りを見渡し、多くのベランダがある方角が南
 ・ アパートや家が見当たらない場合は、大きい窓がある方角・窓が多い方角が南

ただし海外では、風土や習慣が異なるので、必ずしも建物で方角が分かるとは限りません。

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トレッキングの服装と装備

私の経験も踏まえてリストアップしてみました。参考にしてみてください。
トレッキング時期 − 12月中旬から下旬

【  帽子   】 このタイプなら額や耳の日焼けも防げ、風にも強い。暑くなって、よく腕に巻いていた
【 サングラス 】 写真撮影や日陰の道などで取り外せるよう、ひも付き
【 ジャケット 】 冬用のジャケットなら大丈夫。トレッキング中は暑く、寒いのは寝る時
          トレッキング中はザックに着せていたが、この時はザックがなかったので腰に巻いていた
【   服   】 かさばらず、暖かければ、家にある冬用のもので大丈夫
【シャツ・下着 】 乾きやすければ専用の物でなくても大丈夫。勝負下着は不要。
【  ズボン  】 積雪期でなければ、専用のパンツよりも、履きなれたポケットの多いものが便利かも
          薄手のトレーニングパンツを下に履いていたので、寒さにも対応できた
【   靴   】 斜面でしかも凍っている場合あり。信頼できる登山靴を
          靴下を2重に履くことも考えて、大き目のサイズがいい
【 アイゼン  】 12月下旬以降に高地へ行く方や、チョラパスを予定する方には必要
【  水筒   】 2リットル以上は必要。ナムチェまでなら1リットルでも可。
          保温用1本と保温できない物(湯たんぽ兼用)1本がおススメ
【  ザック  】 使いやすく疲れにくいものを。私は長期旅行用のバックパックでした。
【  寝袋   】 冬用の物。軽くてコンパクトな物ほど良い。
【  雨具   】 派手な色は遭難時にも便利。使いませんでしたが私のは真っ赤な合羽
【  手袋   】 防水ならOK。スキーのでも大丈夫
【 ストック  】 不要
【  電池   】 二酸化マンガンリチウム電池(CR電池)が低温にも強い
【 懐中電灯  】 ヘッドライトがベスト。一番使われるのが、夜間のトイレである
【  地図   】 カトマンズでも購入可能。ポケット版が便利。
【 方位磁石  】 ガイドを頼まない方は、地図と併せて絶対必要。小さなものでも良い
【 日焼け止め 】 ご自分の肌に合わせて
【  時計   】 上着の上からでもはめられるものが便利。
【 ウェットティッシュ 】 凍るが便利。洗顔の代用品としても気持ち良い
【 トイレットペーパー 】 1ロールあれば色々と使える。ただし決められた場所に捨てること
【  洗剤   】 山では汚水処理されないので、原料に注意してください。普通の石鹸が良い
【  非常食  】 スニッカーズ系の物をカトマンズで買っておくと良い。エベレスト街道でも買えるが高額
【   他   】 ナイフやストーブ、クッカー、マット、テント、クライミング用品などは基本的に不要

私がお金をかけたものは靴です。これだけはお金も時間もかけて慎重に選んでください。電池は日本で新品の物を買った方が良いですが、他の物はカトマンズでも安く手に入ります。

それから、こんな便利なアイテムもあります。私も下山してから知りました。

【 高度計、気圧計、温度計などの機能が備わった時計 】 BARIGO No.47 PEAK高度計 ¥ 15,876(税込)
・これがあれば、高山病対策もしやすかったでしょうし、トレッキング記録も簡単だったと思います。

【 コンパス、防水、高度計、気圧計、温度計などの機能が備わった時計 】 CASIO PROTREK ¥ 19,845(税込)
・上記のよりもより登山仕様の時計です。ソーラー充電までできる優れ物。

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地図の見方

ナムチェ−タンボチェ間を例に地図の見方とプランニングを説明する。


Step1 標高差
 現在の宿泊地と次の宿泊予定地の標高を確認する。この場合、標高差は約420mなので、適当である。(→高山病対策について

Step2 等高線
 等高線を見れば、どんな道かが解る。例えば、ナムチェからキャンヅマ(Kyangjuma)は、等高線とほぼ平行に道があるので、なだらかな道だと解る。そこからプンキテンガ(Phunki Tenga)までは徐々に下り、川を越えると急な上り坂であることも等高線から解る。

Step3 所要時間
 次の宿泊地までの所要時間を知る方法は2つある。
 1.ガイドブックを参考にする(地元の人の話には個人差があるので要注意)
 2.地図から時間を測る
   赤い点線は等間隔で付けられているので、あらかじめ、1時間で点幾つ分歩けるかを計算しておくといい。

Step4 距離(予め書いておくが、距離は絶対に必要な情報ではない)
 この地図の場合、赤い点線の1つの長さが40mで、間隔が40mである。つまり、赤い点の始まりから、次の点の始まりまでは80mである。
  例:点10個分の距離=(40+40)×10-40=760m
 定規などで測るのは、直線距離になるのでおすすめできない。

Step5 出発時間と昼食
 この地図の場合、Hの記号がロッジである。ロッジがあれば食事も取れるので、道中のどこで食事が取れるのかを知っておくことは重要である。Step3からプンキテンガ(Phunki Tenga)で昼食を取ると計画できれば、出発時間もおのずと計算できるはずだ。

地図は命にかかわる重要な道具で、「道の案内」「山や地域の案内」「旅の思い出」にもなるので、是非購入するように。私はトレッキング中でも確認しやすいようにポケット版(Rs200)をカトマンズで購入した。

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高山病の症状と対策

高山病対策は本などにも載っていますが、ここで分かりやすく説明したいと思います。(本や詳しい人の話を参考にしてまとめたものです)

どうして高山病になるのか
 1.高地ほど酸素が薄くなる。
 2.同じ呼吸でも取り込める酸素の量が減る。
 3.血液中の酸素量も減る。
 4.ちょっとした運動も大変。常に酸欠状態。
要するに薄くなった酸素に体がついていけなくなるからですね。性別・年齢・体格・運動能力には関係ありません。(マラソンなどの高所トレーニングは、酸素の薄い高地で体を慣れさせ、トレーニングすることで、酸素の摂取率を高めることにあります。その酸素摂取率が高い状態で低地に戻ると、「酸素がよりたくさん取り込める=激しい運動もこなせる」となるんですね。)

高山病の症状(1が軽い症状)
 1.軽度の頭痛・食欲不振
 2.酷い頭痛・不眠・吐き気・休息時の動悸の乱れ・軽いチアノーゼ
 3.呼吸困難・口から泡を吐く・タンに血が混ざる・肺に水分を感じる
 4.意識不明・死亡
高山病は2500mくらいからなる可能性があるので、日本の山でも起こりえます。1の段階は誰もが経験することなので、無理をしないで回復させ、それから登ることが重要です。

高山病になったら
 1.しばらく安静にする
 2.高度を下げる(100m程度でも有効)
 3.下山する
高山病を治す薬はありません。軽い症状だったら、1か2で回復します。

高山病にならないために(これが一番重要です)
 1.水をよく飲み(1日3〜4ℓ)よく排泄する
   尿と共に二酸化炭素が排泄されるので、高度順応を助けます。
   夜中も我慢せずにトイレに行くことが重要です。
 2.前泊の高度から高度差500m以内の宿で宿泊する
   プランニングは、距離や体力ではなく、高度差で考えましょう。
   同じ村でも高度差があるので、体調と高度順応を考えて宿選びをしましょう。
 3.1000m上昇する毎に1泊余分に順応日を設け、休む
 4.目的地についても、すぐに休まない。
   高度順応には負荷が必要です。すぐに休むと高度順応が遅れます。すぐ寝るのは厳禁。
 5.目的地についた時、体調が良いようだったら、荷物を置いて、近くの高台まで登り、そこで30分以上過ごした後で宿泊地へ戻る。
   高度順応にはより高い負荷をかけてから高度を下げるのが一番早いです。実際にアルピニストは登山下山を繰り返しています。

薬や道具こちらもご覧下さい)
 1.Diamox(血管を拡張する薬)
   カラパタールの診療所でも処方されるので、休息日にもらっておくのもいいと思います。
 2.酸素ボンベ
   高度順応ができなくなるので、5500mくらいなら当てにしないほうがいいと思います。


私も早い段階で「高山病の症状1」を経験しました。その後「高山病にならないために」を忠実に実行しはじめたら、その後のトレッキングが楽になりました。