登山が趣味ならエベレストにも登ってみたいですよね。トレッキング開始からの詳細を写真と文章で紹介します。エベレストの写真が見たいだけの方も、エベレスト登山を考えている方も、是非ご覧ください。なお、山の名前等に誤りがある恐れがありますので、正確な情報はガイドブック等をご覧ください。
登山が趣味ならエベレストでしょ
チョラパス越えに向けて、思わぬプレゼントが。シェルパの人がナッツのたっぷり詰まった携帯食をくれたのだ。(買ったらいくらなのだろう)
まだ食べていない携帯食と、新たに購入したスニッカーズを合わせれば、チョラパス越えには十分な携帯食が準備できた。
<ついに九日目へ>
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ロッジの人に探してもらっていたガイドが見つかったので、早速、会って話をした。
まず、ゾンラのロッジだが、もうすぐ閉鎖されるとのこと。そして、ガイド料は2日間としては破格の金額を要求された。(ぼったくりというよりは、帰りの日数を計算に入れていたのだろう)
ロッジの人からも、1人では危険だと言われていたので、チョラパス行きを諦めようとも考えたが、そこで新たな情報も入ってきた。
「あの人もゾンラへ行くよ」
たまたま同じロッジに泊まっていた人で、たまたま明日ゾンラに向かう人がいたのだ。
そこで話をしてみる。その人はオーストラリア人の男性で体の大きな大学生だ。当然、目的地は同じで、お互いが足を引っ張ることもなさそうだ。ガイドほどは頼りにならないが、コースを探す目が増え、物事の判断を複数できることは、安全を確保する意味で大きな強みである。
ゴラクシェプに泊まらず、日帰りでロブチェに戻ってきたのも、こういった可能性を高めるためだったが、タイミングよくパートナーが見つかったことで、気運が高まっているのを感じた。
金銭的に負担が大き過ぎたガイドは断わり、そのオーストラリア人とチョラ・パス越えをすることにした。一抹の不安は拭えないが、1人で登る時とは比べ物にならないほど安全だろう。
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今晩は、エベレストの余韻に浸っている暇はない。エベレスト街道と言われる安全なコースを外れ、チョラ・パスへ向かう予定でいるからだ。
まずは情報収集から。
最初に確認すべきことは、ゾンラのロッジが開いているかどうか。12月も下旬になると降雪が始まり、降雪が始まるとロッジが閉まってしまう。当然だが、ロッジが閉まるのはトレッカーがいなくなるからであり、トレッカーがいなくなるのは厳冬期のトレッキングが危険だからである。
次は、ガイド。危険でコースが分かりにくい上に、人が少ないので助けを求めることもできない。この地でタイミングよくガイドが見つかるかも疑問だし、見つかったとしてもどのくらいのガイド料を要求されるかも疑問だ。
最後は最終的な判断。ゾンラのロッジが開いていても、自分で登れるだけの安全が確保できるか。無理をせず、タンボチェ経由で登ることとの比較。もしくは、ゴーキョへは向かわないという判断。
結局、どれだけ本や人から情報を集めても、最終的な判断は自己責任で行うしかない。登山の安全は、装備や経験よりも過信のない冷静な判断による所が大きいと思う。
(続きは次回へ)
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今日泊まるロッジも、昨日と同じロブチェだ。
帰路の氷河で道を誤らないように注意さえ怠らなければいいので、苦労はない。
着いたのは夕方だった。
そこには、夕日に染まった綺麗な山と大人しい牛、そして寡黙な少年がいた。
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カラ・パタールを下りきり、ゴラクシェプのロッジに入った。昼食だ。
ロッジの壁には、トレッカーや登山隊の旗が色々と貼ってあった。恐らく、登頂の喜びと証をここに残したのだろう。
料理が運ばれてくるまでの間は、その寄せ書きを楽しんだ。
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カラ・パタールへ登頂したことで、エベレストを見るという最大の目的は果たせたわけだが、まだまだゴーキョ・ピークとチョラ・パス(峠)という大きなオプションが残っている。
ここは5550mという高所であるが、
高度順応のために、しばらく景色等を楽しむことにした。
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カラパタールから西(エベレストと反対側)を見る。
湖(池?)の表面が完全に凍っている。荒涼とした感じだ。
帰りはこちらから下るつもりだったが、足場も不安定で危なそうなので、行きと同じ東側から下ることにした。
西側を歩くなら、危険の少ない登りをお勧めします。
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カラパタールの裏にそびえる7165mの山、プモリ(PumoRi)。
カラパタールの下から見た景色とも、全然違って見える。
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