登山が趣味ならエベレストにも登ってみたいですよね。トレッキング開始からの詳細を写真と文章で紹介します。エベレストの写真が見たいだけの方も、エベレスト登山を考えている方も、是非ご覧ください。なお、山の名前等に誤りがある恐れがありますので、正確な情報はガイドブック等をご覧ください。
登山が趣味ならエベレストでしょ
ロッジの人の話によると、この日が今年最後の営業だったそうだ。
12月も下旬ともなれば、ゾンラのようなロッジはいつ冬季閉鎖されてもおかしくない。厳冬期のトレッキングだということを再認識させられた。
寝る前にお湯を買って、湯たんぽ代わりに水筒を利用したのだが、それでもこの日の夜は寒かった。
<十日目は難所のチョラ・パス越え>
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取り敢えず、ゾンラで食事をとることにした。
調理を楽にするため、そして、ララ・ヌードルに飽き気味だったため、オーストラリア人と同じチャーハンを注文した。しかし、これが失敗だった。
チャーハンがなかなか喉を通らない。
軽い高山病でも食欲がなくなるそうだが、この時の私もまさにそうだった。加えて、長引く食欲不振から、基本的な体力まで落ちていたこともあっただろう。
一方、あのオーストラリアの青年は、ぺろりとチャーハンを平らげ、しかも残した私の分まで喜んで食べ尽くした。
「どこでも寝られる」「食欲が旺盛」「水がたくさん飲める」
そんな生命力が長期のエベレストトレッキングでは重要なんだろう。
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ゾンラに着くと、そこには既に、8人くらいの一行がテントを張ってくつろいでいた。
彼等とは装備の規模が自分とかけ離れていたので驚いたが、本来のエベレストトレッキングはこのくらいの装備が必要なんだろう。
ゾンラのロッジ自体は、思った以上に簡素で小さなものだったが、その横には十分な広さのキャンピングスペースがあった。そして何故かトイレはロッジからずっと離れたキャンピングスペースの端にあった。
とにかく、ドクラで味わった「閉鎖」という事態は避けられたので、安心した。
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ゾンラへの道中はなだらかで、人が踏み荒らしたような形跡も少ない。イメージ的にはパンボチェ−ディンボチェ間に似ているだろうか。
気を引くような山や景色もないので、ただ淡々と歩き続ける。
ようやくゾンラのロッジに着いた時には、もういい時間だった。それにしても、地図で見た以上に遠かった。立ち止まらされた時間が長かったからだろうか。
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一緒に行くことになったオーストラリア人の男性は簡単な挨拶ができない。
ゾンラへ向かう途中、3人ほどのトレッカーとすれ違ったが、その全てで長時間の話し込みを始めるのだ。挨拶と情報交換程度で話を終わらせることができないのだろうか。
景色を楽しむか会話を楽しむかは人それぞれなので、あまり干渉したくないのだが、自分のペースが乱れてしまうことに違いはない。
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今までずっと1人で歩いてきたが、峠をより安全に越えのために、オーストラリア人の男性と一緒に歩くことになった。
話しながら歩くくらいの呼吸の余裕はあるが、景色を楽しみながら英語を話し続けるだけの頭の余裕はない。
いや、平地でも英会話は疲れてしまうのだから、関係ないか。
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ここヒマラヤの2大展望スポットがカラパタールとゴーキョである。カラパタールはエベレストを見るのによく、ゴーキョはヒマラヤの山々と湖を見るのに良い。
この2つを両方行こうとすると、チョラ・パス(峠)を越えるか、中央の山々を避けてUの字に回らなければならない。今日、私が採るルートは前者の峠越えだ。
右上がカラパタールで左中央やや上がゴーキョ。「SAGARMATHA NATIONAL PARK」の文字の辺りを通るのが、チョラパス越えのルート。ゾンラ(Dzonglha)にもロッジがある。
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