登山が趣味ならエベレストでしょ

登山が趣味ならエベレストにも登ってみたいですよね。トレッキング開始からの詳細を写真と文章で紹介します。エベレストの写真が見たいだけの方も、エベレスト登山を考えている方も、是非ご覧ください。なお、山の名前等に誤りがある恐れがありますので、正確な情報はガイドブック等をご覧ください。

登山が趣味ならエベレストでしょ

ライスプディング

いつものように夕食を注文すると、ライスプディングが出てきた。今日がクリスマスということで、オーストラリア人の相棒がご馳走してくれたのだ。

そう言えば、このオーストラリアの青年は、会う人会う人に「メリークリスマス」と声を掛けていた。欧米のトレッカーに限らず、チベット仏教のシェルパ族に対してもだ。「現地の信仰を尊重しろ」なんて批判的に聞いていたが、そもそも彼は仏教徒でもクリスマスを祝うものだと思っていたのかも知れない。

取り敢えず、ライスプディングをありがたくいただいた。そして、また1つヒマラヤのことが分かった。
この地ではライスプディングを食べるべきではない。

<残り僅か。十二日目へ。>

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シャワーに関する疑問

洗濯を終え、ストーブに火が点いたのを確認すると、いよいよシャワーの時間だ。

ここヒマラヤの地ではシャワーにもコツがいるのだが、それにも随分慣れてきたように思う。

そういえば、シャワーに関して疑問がある。

私は1つの目的を達成する度にシャワーを浴びてきたが、それでも3日に1回ほどだ。山小屋、しかもヒマラヤの山小屋ということを考えると、これでも贅沢をしていた方だと思う。

とは言え、今日まで私以外の人がシャワーを浴びている、又は浴びた状態でいるのを見たことがないというのは、どういうことだろうか。まさか欧米人は、朝にシャワーを浴びているのだろうか。

疑問だ。

汚れが気にならないのかということも疑問だが、臭っているのに気づいていないのかということも疑問だ。

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洗濯は上手?

小休止を終え、部屋に荷物を置くと、次は洗濯の時間だ。

洗濯桶と石鹸を借り、洗い場に案内してもらった。このロッジの洗い場は、建物と排水路の間だった。

バックパッカーの経験もあるので、手洗いもそれほど苦痛ではない。ここヒマラヤでもこれで3回目なのだから、随分慣れてきたと思う。

しばらくして、ロッジの人も洗濯物を洗いに来たのだが、さすがにその手際のよさには驚いた。早い。とにかく早い。山のようにあった洗濯物が次々と洗われていく。

そして、見るに見かねたのか、お手本を見せてくれたのか、私の分まで洗ってくれた。それも、あっと言う間だった。

まだまだ母よりも若い年齢だろうが、私には彼女が祖母のように見えた。

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お茶で乾杯

平坦な山道を歩き終えると、眼下にマチェルモの村が見えた。景色を眺めていると、やがてあのオーストラリア人も追いついてきた。

坂を下り、手前のロッジに入る。この時はたいてい誰もいないのだが、声をかけなくても、しばらくすれば、たいてい誰かが来てくれる。
「すみません」のような大声で人を呼ぶ声を聞いたことがないので、こちらではこれでよいのだと思う。実際は知らないが。
こちらも今日の行程は歩き終えたので、急ぐ必要もない。ゆっくりと荷物を下ろし、靴紐を緩めて、誰かが来るのをじっくりと待つ。

案の定、すぐに1人の女性がやってきた。そして、当然のようにミルクティーを注文した。

トレッキング後のミルクティーは、打ち上げの時のお酒のようなものかもしれない。個人差もあるだろうが、達成感としては登頂した時よりもこの時の方が大きいからである。

そう、お茶で乾杯をしているのだ。

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じれったい

じれったいとはこのことだ。

オーストラリア人の相棒は、白人がすれ違う度に長話を始める。何故だ。昨日遭難しかけたのは、彼が無理な日程を計画していたせいなのに、そのことを学習していないのだろうか。

彼の予定に合わせてあげているつもりなのに、彼の長話に待たされる。この時間がじれったくてしかたがない。

そこで、何度目かの長話の際に、ちょっと冷たいとは思いながらも、おいていくことにした。

そもそも、チョラ・パスを超えるためのバディだったし、もともと単独でトレッキングしていた同士だから、何ら問題ないだろう。それに、ついて来たければ、話を切り上げるなり、ペースを上げるなりすれば、ついて来られる。要するに、選択肢を彼に預けたのだ。

どちらにしても、今日はお互いマチェルモに泊まることになるのだろうが、私は早く着いて、洗濯したいのだ。

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ゴーキョ−マチェルモ間

ゴーキョから下る。

まず、右手に見えたのは湖だ。昨日は真っ暗だったため、妙に新鮮な感じがする。

次に見えたのは、ゾンラへの分岐点だ。ちょっとした坂道があるだけなのだが、昨日の遭難を思い出し、じっと見つめてしまった。

その後は、ただひたすら平坦な道が続く。辺りには草木が生い茂り、先人の歩いた跡が道となって残っているだけだ。

途中、何度か白人の集団にも出会った。これだけの集団を見たのは、ナムチェ以降では初めてだ。欧米人にはゴーキョの方が人気があるというのもあるだろうが、時期的に、クリスマス休暇に入ったことが影響しているのだと思う。

静かな雰囲気を望む私にとっては、ロッジや山頂が空いている時期にトレッキングできて良かった。

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ゴーキョの村へ

ゴーキョ・リーからの景色も十分に楽しんだので、いよいよ下ることにした。

下りは早かった。体力のあるオーストラリア人よりも早かった。体重のかかる下りは、軽量のアジア人の方が楽なのかもしれない。思ったよりも大変だったゴーキョ・リーも、下りはあっという間だった。

ゴーキョのロッジで荷物をまとめ、昼食を済ませれば、残りは下山するだけだ。時間的にマチェルモで泊まることになるだろう。